サイラムザ® 製品Q&A 【副作用】

Q.サイラムザ治療中の出血の発現頻度、重症度は?

A. 臨床試験での発現状況をご紹介します。

有害事象の発現状況注)

●治癒切除不能な進行・再発の胃癌
RAINBOW(パクリタキセル併用投与)試験

出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群327例中 137例(41.9%)[日本人集団:68例中 46例(67.6%)]、プラセボ群329例中 59例(17.9%)[日本人集団:71例中 19例(26.8%)]でした。重度(グレード3以上)の出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群で14例(4.3%)、プラセボ群8例(2.4%)でした。
サイラムザ群で発現した出血関連事象の多くは、グレード1又は2の鼻出血であり、100例(30.6%)に認められました。また、重度(グレード3以上)の出血関連事象の多くは消化管出血関連事象でした。

消化管出血関連事象
REGARD(単独投与)試験

出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群236例中 30例(12.7%)、プラセボ群115例中 13例(11.3%)でした。重度(グレード3以上)の出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群で8例(3.4%)、プラセボ群3例(2.6%)でした。

消化管出血関連事象
●治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
RAISE(FOLFIRI併用投与)試験

出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群529例中 232例(43.9%)[日本人集団:74例中 43例(58.1%)]、プラセボ群528例中 120例(22.7%)[日本人集団:62例中 19例(30.6%)]でした。重度(グレード3以上)の出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群では13例(2.5%)、プラセボ群9例(1.7%)でした。
サイラムザ群で発現した出血関連事象の多くは、グレード1又は2の鼻出血であり、177例(33.5%)に認められました。

消化管出血関連事象
●切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
JVCG(ドセタキセル併用投与)試験

出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群94例中 48例(51.1%)、プラセボ群98例中 30例(30.6%)でした。重度(グレード3以上)の出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群の2例(2.1% 肺出血及び出血性胃潰瘍、いずれもグレード3)のみでした。
最もよく見られた出血関連事象は鼻出血であり、その発現割合は、サイラムザ群で45例(47.9%)、プラセボ群で18例(18.4%)でした。

肺出血関連事象
消化管血関連事象
REVEL(ドセタキセル併用投与)試験

出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群627例中 181例(28.9%)、プラセボ群618例中 94例(15.2%)でした。重度(グレード3以上)の出血関連事象の発現割合は、サイラムザ群で15例(2.4%)、プラセボ群14例(2.3%)でした。

肺出血関連事象

消化管血関連事象

注)同一症例中、同一カテゴリーの有害事象が複数発現した場合は1例として集計

[略語集]
RAM:
サイラムザ(一般名:ラムシルマブ)
PAC:
パクリタキセル
FOLFIRI:
イリノテカン、ホリナート/レボホリナート及び5- フルオロウラシル(5-FU)による併用療法
DTX:
ドセタキセル
[臨床試験名]
RAINBOW試験:
第III相無作為化比較試験(国際共同試験)
プラチナ製剤とフッ化ピリミジン系薬剤の併用療法が無効の進行胃腺癌又は胃食道接合部腺癌患者(日本人症例を含む)を対象とした、サイラムザ+パクリタキセルとプラセボ+パクリタキセルとを比較する無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験
REGARD試験:
外国第III相無作為化比較試験
プラチナ製剤又はフッ化ピリミジン系薬剤を含む化学療法が無効の進行性胃腺癌又は胃食道接合部腺癌患者を対象とした、best supportive care (BSC)との併用においてサイラムザとプラセボとを比較する無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験
RAISE試験:
第III相無作為化比較試験(国際共同試験)
ベバシズマブ、オキサリプラチン及びフッ化ピリミジン系薬剤の併用投与による一次治療中又はその後に増悪した転移性結腸・直腸癌患者(日本人症例を含む)を対象とした、サイラムザ+フルオロウラシル、ホリナート及びイリノテカン塩酸塩水和物を含む化学療法(FOLFIRI)とプラセボ+FOLFIRIとを比較する無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験
JVCG試験:
国内第II相無作為化比較試験
プラチナ製剤を含む一次治療の施行中又は施行後に増悪が認められた進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象とした、サイラムザ+ドセタキセルとプラセボ+ドセタキセルとを比較する無作為化二重盲検プラセボ対照第II相試験
REVEL試験:
外国第III相無作為化比較試験
プラチナ製剤を含む一次治療の施行中又は施行後に増悪が認められた進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象とした、サイラムザ+ドセタキセルとプラセボ+ドセタキセルとを比較する無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験

【警告】(抜粋)
3.重度の消化管出血があらわれ、死亡に至る例が報告されている。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。重度の出血があらわれた患者には、本剤を再投与しないこと。[「慎重投与」及び「重大な副作用」の項参照]

1.慎重投与(抜粋)
(4)出血素因や凝固系異常のある患者又は抗凝固剤を投与している患者[出血が増強されるおそれがある。]
(5)消化管出血等の出血が認められている患者[出血が増強されるおそれがある。]

3.副作用(抜粋)
(1)重大な副作用
4)出血(12.7%注1)、43.9%注2)):消化管出血(6.4%注1)、10.9%注2))、肺出血(0.8%注1)、1.7%注2))等の出血があらわれることがあり、死亡に至る例が報告されている。観察を十分に行い、重度の出血が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、重度の出血があらわれた患者には、本剤を再投与しないこと。

注1)胃癌患者を対象とした本剤の単独投与による外国臨床試験における発現頻度に基づき記載した。
注2)胃癌患者を対象とした本剤とパクリタキセル併用投与による国際共同試験(日本人症例68例を含む)、結腸・直腸癌患者を対象とした本剤とFOLFIRI併用投与による国際共同試験(日本人症例74例を含む)及び非小細胞肺癌患者を対象とした本剤とドセタキセル併用投与による国内臨床試験(94例)における発現頻度の集計に基づき記載した。

最終更新日:2016/08/01

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